後姿


久しぶりに客が訪れてきた。一緒に横浜で2年間暮らしていた、一人目のタイの友人。

久々に会って、話も以前と変わらず、盛り上がっていたが、別れの時間が迫ってくるということが頭から離れてくれなかった。各駅停車を待っている間の、改札を隔てての立ち話、電車が来ると予告する信号に促され、手を振って去る友人の後ろ姿、いつか必ず鮮明に思い出すのだろう。

なぜか、ふっとそのような気がした。